奄美沖のタンカー沈没について。

釣り人として、シーカヤッカーとして、日々海に出ていますが、また残念な事故が起きてしまいました。

日本のEEZ境界線付近で石油タンカーが爆発炎上の後に海底に沈んだ。

積まれていたのは半精製原油のコンデンセート13万トンと、船の燃料の重油2000トン。
それと乗組員32名。

https://indeep.jp/worst-oil-spill-will-hit-japan-soon/

コンデンセートは、いわゆるタンカーで運ばれる輸送状態のガソリンの原料で、ほとんどがガソリン、精製過程の残留物がプラスチックやホワイトガソリンになる。
それがダクダクに海に流れ出したんだが、沖縄や本土に対して、モロに黒潮の風上ならぬ潮上になるんで、その後の海洋や諸島部、九州などへの影響を注視してたんだが、いち早く熊本の大先輩、ケンゴマンの息子、礼が現在十島村の宝島に住んでいて速攻でtweetして来た。



憶測だが、どっちかと言うと十島村や三島村は、このタンカーの沈没地点と言うよりは衝突地点と近く、その時点で、原油も重油も流れ出ていたんだろう。

この先、どうなって行くんやろね。
「この事故での環境への影響はなさそうだ」と見る人も入れば、「日本の海は壊滅だ!」まで言う人もいるだろう。
実はどっちも正解と言えば正解。

それぞれ見る人の立場や視点が違うから。

海外のサイエンスジャーナルやBBCなんかで詳しく出てましたが、直接の原油の汚染もですが、大気放出後の残留物が、長い時間かけて東シナ海を、黒潮を、日本沿岸、そして太平洋の生態系に影響を与える事は必至だ。
しかもタンカーは構造的に部屋が別れていて、沈没後も海底からジワジワと流出し続けて行くコンデンセートの残留物が生態系に影響を及ぼすのは残念だがもう後戻り出来ない事実。

原発が吹っ飛んだって、止まらなかった日本経済トレインが、これ位の事故など今後も報道しないし見向きもしないだろう。
遠い海の上で起きた事故だが、これが周り回って人間の体内に取り込まれ、体を蝕み、精神を蝕む。

逆に本物の大自然に触れ合うことは、健全な体を作り、健全な精神を育む、体を動かし続け、五感をオープンにし、覚悟を持って取り組まないと本物の大自然には辿り着かないのよ。
そんな簡単な人間の生活にとって最高な存在であるはずの自然を、リスペクトどころか破壊しかしていない様な経済成長ってなんなんだろ?

不可抗力とは言え本当に嫌な事故だな。
この事故のこの後の影響を確認する為にも、これからもカヤッカーとして、海と魚たちと風と太陽と戯れ続けて行きたいと思います。

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