63年の歴史に幕。別府A級劇場、ラスト興行ステキ写真集!

別府にある63年の歴史を持つ元ストリップ劇場で、2006年以降はライブ/イベントスペースとして稼働していた「別府A級劇場(永久劇場)」が今月末でクローズ。
建物自体も築63年以上なので、今回のクローズで運営のストップなだけではなく、もう本格的な引退(取り壊し)だそうです。

そしてこの建物の最後の一年。
縁あって運用と音響ほかシステムにて関与させて頂きましたが、泣いても笑っても、今回のイベントでラストです。

せっかくストリップ小屋だった場所なんだからと、現役の踊り子さんにも声を掛けて出演を快諾して頂きました。
しかも、その踊り子さんから提案されたのは、ただ踊るんではなくて、「歳の行った踊り子と支配人兼照明の男の、二人の劇場物語」と言う踊り子さん本人の書き下ろした演劇でした。

これがライブハウスなら、ライブ盛りだくさんで終わるが、元ストリップだけに、ストリップ小屋を舞台にした演劇でフィナーレを飾るのは、ベストな選択だったんではないでしょうか。

それでは!

別府A級劇場、ラスト興行、ステキ写真です!


演劇の裏方(音響&照明)、めっちゃ大変だった!
お客多過ぎて見えないステージに向かって、台本のタイミングで音と照明を操作するんだけど、さすがは生の現場。
客パンパンの本番で、セリフが前後してるとか、変更が演者に伝わってないとか、もう全員アドリブ進行だった。

まあ、いい経験だったわ。
これもまた一つのエクストリーム。

だだチャイルドの演奏が終わり、最後に88歳のオーナーにお言葉を頂いたけど、その歴史の重みにもう涙でした。

たまたまこの週末はダブルブッキングで、大分県内某所の行政関連のアートイベントの発足式での音響にも参加して来たんだけど、こちらは新しく始まるアート事業。
色々な希望やチャレンジ心に溢れていましたがそれに対して、このA級クローズは、長年、別府北浜の歴史を歩んで来た一つの文化の終焉。

同じ日に一気に新しい文化の産声と長年地域を支えて来た文化の終焉を見たような気がして、その落差にもクラクラしました。

まあしかし。

こうやってその土地が必要とする文化ってゆっくりと上書きされ更新されて行くんだなあと感慨に浸る事しきり...な週末でした。
そして、この元ストリップ小屋の最後の興行に付き合えて光栄です。

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